教習所で免許を取得しよう

教習所で免許を取得しよう

教習所卒業後10年たっても覚えていること

自動車の運転くらいできないと社会人になってから苦労するとも言われていましたし、学生の間は学生証があるけれど社会人になると身分証明になるものは免許証くらいしかないと言われたこともあって、学生時代に教習所に通いました。

ただ、親に大学の学費以外にその分の費用を出してもらうのが心苦しかったので、自分のバイト代から20万近くの費用を捻出しました。 なので、とにかく規定通りの授業でオーバーなして卒業することが自分としては絶対に必要でした。 そのためにかなり真剣に(誰でも真剣かもしれませんが)学科も実地も受けました。

これは今はかなり改善しているのかもしれませんが、実地を教えてくれる先生の中にはかなり意地悪な、というか辛辣な、というか厳しい先生もいて、「なんであんな言われ方をしなければならないんだろう」とトイレで泣いたこともあります。個室に入ったら、そこの壁にその先生への悪口がいたずら書きしてあって、ああ誰でもそうなんだな、とかえって笑ってしまいました。

ただそういうことばかりではなく、ほとんどの先生はとても親切に丁寧に教えてくれました。 中でも印象に残っているのは、所外実習に出て、信号のない交差点で右折をするために待っているときのことです。私がハンドルを少し右に回してたところ(動き出しはしません)、対向車が少しそれを避けるように左側に寄りました。それを見ていて先生が「ああいう風に、相手に警戒心を抱かせる院展をしてはいけない。相手に安心感を持たせるようにしないといけない」と言いました。

それから10年、日々運転するようになって、時々その言葉を思い出します。今みるドライバーの運転は、みんながみんなではありませんが、「相手に危険を感じさせる運転」が非常に多いです。いきなりの横入り、いきなりの右折、ウィンカーを出さない車線変更。そういうのを見るたびに、自分はそういう相手に警戒心を抱かせない運転をしよう、といつも思います。そしてあの時の先生はとても大切なことを教えてくれたんだな、と思います。